熊野大社=島根県八束郡八雲村熊野・旧称熊野坐神社、熊野大神宮、熊野天照太神宮・主祭神はヤマタノオロチを退治した素戔嗚尊(スサノオノミコト)。古来杵築大社(出雲大社)と並びて出雲の國の大社と遇された神社で一之宮の格式を持ち、出雲大社よりも古いといわれています。天文11年(1542)大内、尼子の決戦で熊野大社は焼失し詳細な資料は少ないですが、出雲大社では毎年11月23日「古伝新嘗祭」で、熊野大社から授けられた「ヒキリウス」と「ヒキリキネ」によってきり出された神聖な火で、すべての食事が作られることになっている為に、毎年10月15日、出雲大社神職が熊野大社を訪れて、神聖な火をおこす「ヒキリウス」と「ヒキリキネ」をお受けになります(鑚火祭)。その時に出雲大社神職が供える餅について、亀太夫(カメダユウ)といわれる熊野大社神職が、餅のできばえが悪いとか、去年より小さいとか、まくしたてます。出雲大社の神職は、ひたすら承り、新しい「ヒキリウス」「ヒキリキネ」が授けられる儀式ですが、この時の格式は熊野大社が上になります。これが当時のなごりと見る説もあるようです。永禄8年(1565)に毛利元就の命令で、吉川元春が新しい社殿を建築して現在に至る。アクセス=松江駅より一畑バスにて約30分 |
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