愛と感動の詩(歌詞集)/兄弟たちへ


食べるものもなく　住む処もない
もちろん着る物もなく　ただ死を待っている
地球の裏側に　そんな人たちがいる
平和な世の中より　ひとかけらのパンがほしい
彼らに大切なのは　今を生きること
暖かな言葉や　優しさじゃない

小枝に見えるほど　手足は、か細く
乾いた唇に　潤す水はない
力のない者の　叫び声は届かず
小さな生命が今　消え去るところ
このまま人知れず　散るのもいいけど
蕾(つぼみ)のままで　咲かずに逝くの？

うつろな瞳に　映る物はなく
希望の光さえ　まだ見たことがない
特別、悪いことを　した覚えもなく
政治の力がいつも　故郷を焼きつくす
祖国を追われたら　どこに行けと言うの
差し伸べる手に　偽善が見える

愛という言葉を　聞いてはいたけど
この世に無縁な物と　ずっと思っていた
横目で見ながら　人は通り過ぎる
確かに汚いけど　僕らは人間だ
どうせ死ぬならば　愛に触れて見たい
それも無理なら　生まれなきゃよかった

誰もが知っている　本当は気付いてる
君も僕も貴方も　みんな兄弟さ
ひとつの処から　僕らは生まれたのさ
地球という名の星で　愛し合おうよ
過ぎ去りし日々は　水に流して
兄弟として　愛し合おうよ

当然のことですが独りの男性と独りの女性が結婚して、そこから子孫が増えていきます。では逆の経路を辿ってみますと２０代前３０代前４０代前はどうでしょう。代を遡るごとに人口は減少して、最終的には独りの男性と独りの女性にたどり着きます。そう考えるのが自然であり、必然的だと思うのです。つまり私たちの出処は一つなのであり、人類は兄弟なのです