高機能かつ使いやすい動画編集ソフト。
各種動画 / 画像 / 音声 ファイルを元にして、一つの動画ファイル or DVD を作成することができます。
タイトル画面 / クレジット画面 の作成、動画・音声素材 の分割 / カット、素材の左右回転、テキスト合成、
切り替え効果(トランジション効果)/ 特殊アニメーション(3D さざ波、フェードイン / アウト、ワープ 等)の
合成、明るさ調整、BGM のフェードイン / アウト化... 等々の機能が付いています。
「Windows Live ムービーメーカー」は、高機能な動画編集ソフトです。
複数の動画 / 画像 / 音声ファイル を素材にして、スライドショー風な動画を作成することができる... という
Microsoft 製の無料動画制作ツールです。
操作は割りと直感的に行うことができ、また非常に多くのエフェクト※1 が用意されているので、初心者でも
容易に高品質な動画を作成できるようになっています。
※1 素材が切り替わる場面に “ トランジション効果 ” を合成できたり、素材に約 40 種類ほどある特殊な
アニメーション効果を付加したりすることができる。
素材として使うことができるのは、次のような画像 / 動画 / 音声ファイル。
画像
jpg / png / bmp / dib / rle / gif / ico / icon / jpeg / jpe / jfif / exif / tiff / tif / wdp / jxr。
動画
wmv / asf / avi / mpg / mp2 / vob / mp4 / m4v / mp4v / mpv4 / flv / f4v / mkv / webm / ogm /
ogv / mov / hdmov / rm / rmvb / qt / 3g2 / 3gp / 3gp2 / 3gpp / k3g / mts / m2t / m2ts / ts / tts /
tp / m1v / m2v / m2p / mp2v / evo / mpe / dvr-ms / mod / mpv2 / mqv / wm / wtv / asx / mpa /
wmx / wvx / smi / ismv / skm※2
音声
wma / mp3 / wav / aif / aiff / m4a / ogg
※2 システムにインストールされている コーデック に依存?
作成した動画は、WMV / MP4 形式の動画ファイル、あるいはDVD として出力できるようになっています。
(Android / iPhone / iPad 等に適したプロファイルも用意されている)
操作の手順は、大体以下のようになります。
- 「MovieMaker.Exe」を実行します。
(「C:\Program Files\Windows Live\Photo Gallery」フォルダ内にある)
素材(画像 / 動画)の追加 - 右ペインの「ビデオおよび写真を参照するには、ここをクリックします」と書かれている部分※3 に、
素材画像 or 素材動画 をドラッグ&ドロップします。
※3 この部分を、このページでは “ タイムライン ” と呼ぶ。
メニューの「ホーム」を選択 →「Web カメラのビデオ」ボタンをクリックすることで、Web カメラの
映像を取り込む(キャプチャする)こともできたりします。
- 素材を間違ってドロップしてしまったら、該当のものを選択 → 右クリック →「削除」を選択します。
- 素材の数が多い場合は、タイムラインを縮小しておくと見やすくなります。
タイムラインを縮小したい場合は、画面右下にあるスライダーを左へとドラッグします。
(左隣にある アイコンをクリック →「極小アイコン」を選択すると、さらに見やすくなるかも?)
- 素材は、左から右へと一行ずつ順に再生されていきます。
もし、再生順序の変更を行いたい場合は、目的の素材をドラッグして順番を調整しておきます。
- 通常、動画は 4 : 3 のアスペクト比で出力されます。
これを 16 : 9 にしたい場合、メニューの「プロジェクト」をクリックし、「ワイドスクリーン (16:9) 」を
選択しておきます。
素材編集
- メニューの「編集」を選択します。
- 画像素材に関しては、一枚あたりの表示時間(秒)を 指定できるようになっています。
(デフォルトは 7 秒)
表示時間を変更したいものがある場合は、該当のものを選択(複数選択可)→ ツールバー上の
「再生時間」欄で、素材の再生時間を設定しておきます。
- 動画素材に関しては、
- (音声の) ボリューム調整
- (音声の) フェードイン / アウト化
- 再生速度変更
といった操作を 行えるようになっています。
※4 素材の先頭 or 末尾 から指定した場面までを、切り取って捨てる機能。
動画素材の音量を調整する場合は、目的のものを選択 → 左のミニプレイヤー上で再生を行い、
そのままツールバー上の「ビデオ ボリューム」ボタンをクリック → スライダーが表示されるので、
動画の音量を調整しておきます。
動画素材の音声にフェードイン / アウト 効果を付加する場合は、目的の素材を選択 → ツールバー上の
「フェードイン」「フェードアウト」欄で、効果の速度を設定しておきます。
(速度は、なし / 遅い / 普通 / 速い の中から選べる)
動画素材を分割したい場合は、タイムライン上で目的の素材を選択 → タイムラインカーソル を
分割地点までをドラッグし、ツールバー上の「分割」ボタンを押せばOK。
動画素材をトリミングする場合は、タイムライン上で目的の素材を選択し、タイムラインカーソルを
切り捨て地点までドラッグ → ツールバー上にある「開始位置の設定」or「停止位置の設定」を
選択します※5。
※5 “ 素材の先頭 〜 タイムラインカーソルの位置 ” までを切り捨てる場合は「開始位置の設定」を,
“ 素材の末尾 〜 タイムラインカーソルの位置 ” までを切り捨てる場合は「停止位置の設定」を選択する。
切り替え効果
- 素材と素材が切り替わる場面に、アニメーション効果(トランジション効果)を付加することも
できるようになっています。
素材に切り替え効果を付加したい場合は、メニューの「アニメーション」を選択します。
- 切り替え効果を付加したい素材を選択し、左上の「切り替え効果」欄で付加したい効果を選択します※6。
(切り替え効果は、 “ 選択した素材と、前の素材の間 ” に挿入される)
※6 各効果の上にマウスカーソルを乗せると、該当効果のアニメーションがミニプレイヤー上で
プレビューされる。
ボックスの右下にある クリックすることで、切り替え効果を一覧表示 させることもできたりします。
尚、タイムラインの先頭にある素材のみ、付加できる効果に制限があるようです。
- 効果を選択したら、ツールバー上の「再生時間」欄で、エフェクトそのものの再生時間を設定します。
(デフォルトは 1.5 秒)
選択した効果を全ての素材間に適用させる場合は、「すべてに適用」ボタンも押しておきます。
特殊効果
- 素材を表示している間、該当素材上に特殊効果を付加することもできたりします。
(素材が右から左へと移動していったり、ズームアウトしていったりするような効果)
素材に特殊効果を付加したい場合は、メニューの「アニメーション」を選択します。
- 特殊効果を付加したい素材を選択し、右上の「移動および拡大」欄で付加したい効果を選択します※6。
ボックスの右下にある クリックすることで、特殊効果を一覧表示 させることも可能です。
必要であれば、「すべてに適用」ボタンも押しておきます。
視覚効果
- それぞれの素材には、様々なフィルタをかけられるようになっています。
(白黒、セピアトーン、ミラー、3D さざ波、フェードイン、モザイク、360 度スピン、ワープ 等)
素材にフィルタをかけたい場合、メニューの「視覚効果」を選択します。
- フィルタをかけたい素材を選択し、画面上部の「特殊効果」欄で付加したいフィルタを選択※6。
ちなみに、右上の「明るさ」という部分をクリックすることで、素材の明るさを調整できるようにも
なっています。
加えて、ボックスの右下にある クリックすることで、視覚効果を一覧表示 させることも可能です。
- 選択した効果を全ての素材に適用させる場合は、「すべてに適用」ボタンも押しておきます。
音声の追加
- タイムライン上に、音声ファイルをドラッグ&ドロップします。
音声の編集
- メニューの「オプション」を選択します。
- 音声素材については、
といった処理を 行えるようになっています。
音量を調整する場合は、タイムライン上の音声を選択 → 左のミニプレイヤー上で再生を行い、
そのままツールバー上の「音楽ボリューム」ボタンをクリック → スライダーが表示されるので、
音声のボリュームを調整しておきます。
音声にフェードイン / アウト 効果を付加する場合は、タイムライン上の音声を選択 →
ツールバー上にある「フェードイン」「フェードアウト」欄で、効果の速度を設定しておきます。
音声を分割する場合は、タイムライン上で目的の音声を選択 → タイムラインカーソル を分割地点まで
ドラッグし、ツールバー上の「分割」ボタンを押せばOK。
音声をトリミングする場合は、タイムライン上の音声を選択 → タイムラインカーソルを
切り捨て地点までドラッグ → ツールバー上にある「開始位置の設定」or「停止位置の設定」を
選択します※5。
- 尚、音声素材をクリック&ドラッグ することにより、該当音声の開始位置を調整することもできたりします。
素材にテキストを合成
- メニューの「ホーム」を選択。
- テキストの合成先とする素材をクリックします。
- 左上の「追加」枠内にある をクリックします。
- すると、タイムラインカーソルの位置に「ここに 〜 」というボタンが表示されます。
また、左のミニプレイヤー上に、「ここにテキストを入力」というテキスト入力枠が表示されます。
この入力枠内に、合成させたいテキストを直接入力します※7。
※7 ツールバー上の「フォント」欄で、合成するテキストのフォント / フォントサイズ /
装飾(太字 / 斜体)/ 色 を 変更することもできる。
ツールバー右端の欄 で、テキストに付ける輪郭のサイズ&色 を指定することも可能。
テキスト入力枠をドラッグすることで、入力枠の場所 / 大きさ を調整できるようにもなっています。
- 表示するテキストの は、自由に調整できるようになっています。
それぞれのパラメータを変更したい場合は、ツールバー上の各欄で設定変更を行っておきます。
開始時間に関しては、タイムライン上のテキスト素材をドラッグ&ドロップするだけでもOK です。
- 表示するテキストには、特殊効果を付加することもできます。
(フェード、ストレッチ、スピンイン / アウト、フライイン / アウト、スクロール、ズーム 等)
テキストに特殊効果を付加したい場合は、タイムライン上で目的のテキストを選択 → 画面右上の
「特殊効果」欄で、付加したい特殊効果を選択します※6。
ボックスの右下にある クリックすることで、特殊効果を一覧表示 させることもできたりします。
タイトル画面 / クレジット画面 の作成
- メニューの「ホーム」を選択。
- 画面左上の「追加」欄内にある を選択します。
(「クレジット」とは、エンド画面のことです)
- を選択した場合はタイムラインの先頭に、 を選択した場合は、
タイムラインの末尾に空白のフレームが追加されます。
- ツールバーの中央にある 「調整」という欄 で、タイトル / クレジット 画面の
を設定しておきます※8。
※8 タイトル / クレジット画面 自体の再生時間は、メニューの「編集」から設定することができる。
- 画面左上の「フォント」&「段落」欄で、タイトル / クレジット 画面に表示させるテキストの
- フォント
- フォントサイズ
- 装飾(太字 / 斜体)
- 色
- 透明度
- 行揃え
を設定しておきます。
ツールバー右端の欄 で、テキストに付ける輪郭のサイズ&色 を指定することも可能です。
- 画面左のミニプレイヤー上で、テキスト編集を行います。
テキスト入力枠をドラッグすることで、入力枠の場所 / 大きさ を調整できるようにもなっています。
- 表示するテキストには、特殊効果を付加することもできます。
(フェード、ストレッチ、スピンイン / アウト、フライイン / アウト、スクロール、ズーム 等)
特殊効果を付加する場合は、画面右上の「特殊効果」欄で付加したい効果を選択 ※6。
ボックスの右下にある クリックすることで、特殊効果を一覧表示 させることもできたりします。
動画を出力
- ある程度出来上がってきたら、ミニプレイヤーを使って動画をプレビューしてみます。
- 大体納得いく仕上がりになっていたら、メニューバー上の ボタンをクリックし、
「ムービーの保存」から出力先のフォーマットを選択します※9。
※9 動画を直接 YouTube にアップロードすることもできる。
( YouTube のアカウントが必要)
「プロジェクトの保存」を選択すると、現在の作業状態をそのまま保存することができる。
(後から編集の続きを行いたい時などに)
動画は、
- 高解像度ディスプレイ用 - 1920 x 1080 / 29.97 fps
- DVD への書き込み※10 - 720 x 480 / 29.97 fps
- コンピューター用 - 854 x 480 / 29.97 fps
- 電子メール用 - 426 x 240 / 29.97 fps
- Android フォン(中 / 大) - 1280 x 720 / 29.97 fps | 1920 x 1080 / 29.97 fps
- Apple iPhone - 1280 x 720 / 29.97 fps
- Apple iPad - 960 x 720 / 29.97 fps
- Windows Phone(大 / 小) - 854 x 480 / 29.97 fps | 426 x 240 / 29.97 fps
- Zune(ディスプレイ用 / デバイス用) - 1280 x 720 / 29.97 fps | 484 x 272 / 29.97 fps
- フィーチャー フォン(大 / 小) - 854 x 480 / 29.97 fps | 426 x 240 / 29.97 fps
- Windows 7 - 1280 x 720 / 29.97 fps
- Windows 8 - 1920 x 1080 / 29.97 fps
- オーディオのみ - m4a / 192kbps / 48KHz | wma / 192kbps / 48KHz
- カスタム設定※11 - 解像度 / ビットレート / フレームレート / 音質 を設定することができる
といったフォーマットで出力することができます。
※10 「Windows DVD メーカー」 がインストールされている必要がある。
※11 カスタム設定にする場合、「カスタム設定の作成」という画面 が立ち上がる。
ここで、カスタムプロファイルの名前、そして 映像の幅 / 高さ / ビットレート / フレームレート、
音声品質 を設定し、下部の「保存」ボタンをクリック → カスタムプロファイルを、適当な名前で
保存する。
作成したカスタムプロファイルは、「ムービーの保存」メニュー内から簡単に選択できるようになる.
カスタムプロファイルを削除する時は、「カスタム設定の作成」画面の上あるプルダウンメニューを
クリック → 目的のプロファイルを選択し、画面下部の「削除」ボタンを押す。
「Windows Media エンコーダ」 に同梱されている「WMProEdt.exe」で事前にプロファイルを
作成しても良い。
詳細 → 「Windows(Live)ムービー メーカー」用の動画出力プロファイルを、自作する
出力先にDVD を選択した場合、自動的に「Windows DVD メーカー」が立ち上がるので、続けて
書き込みの設定を行います。