愛と感動の詩(歌詞集)/ミィ〜ちゃん


気づいた時にはミカン箱の中
雨に打たれて びしょ濡れのミィ〜ちゃん
捨てられたと気づくまでに 爪が生えそろうほどの時が過ぎた
そんなミィ〜ちゃんも年頃になり ヒゲが立派な彼氏ができた
スミより黒いくろ猫だけど ミィ〜ちゃんは誰よりも幸福だった

大きなお腹をかばいながら
明けがた近くに ミィ〜ちゃんは産んだ
父さん似でヒゲの長い 白と黒とミケのかかった三匹の子猫を
模様も色もまちまちだけど 恥ずかしいとは思いもしなかった
お腹を痛めて産んだのだから どの子も等しく愛していた

猫も人も同じだと言った
確かにミィ〜ちゃんが 言ってる気がした
愛しあって生命が生まれるなら 愛に勝るものはないと言った
ミィ〜ちゃんに色や形は関係なかった 赤や黄色や緑でもよかった
愛さえあれば何もいらない のどを鳴らして確かに言った


ミィ〜ちゃんに人種差別の問題はございません。赤や黄色や緑でも良いのです。
愛さえあれば他に何もいらないと言うのです。何と素晴らしい事でしょうか、
人間もそうであれ!思わず叫んでしまいました