来待ストーン/来待石と石工の技
モニュメント・ミュージアム.来待ストーン=〒699-0404島根県松江市宍道町東来待1574-1 来待ストーンで紹介している来待石の歴史は古く、古墳時代の石棺や中世の石塔、石仏から〜民家の灯篭やカマド、墓石に至るまで多用途に利用されています。限られた地域でしか採石出来ない為に、江戸時代には松江藩主が御止石として藩外に持ち出しを禁じたほどに重要視されました。軟質で加工が容易な利点を持つ来待石は、1400万年前に形成された凝灰質砂岩で、石工たちが加工するのに機械は使わず、数種類のノミとゲンノウを駆使しするだけで仕上げてしまう、大胆かつ繊細な技法が古来より用いられてきたようです。また来待石の採石場で見つかった哺乳動物の化石はパレオパラドキシアと呼ばれ約1.300万年前に棲息していた古生物だそうです。来待ストーンのイメージ.キャラクター「パレちゃん」として親しまれています。来待ストーン入場料:一般¥300円・小中生¥150円・別途で彫刻体験コースもあり・交通=出雲空港から車で20分・松江市内から車で30分・JR来待駅から徒歩5分

シンボルタワー/この周辺がパーキングになっています。

来待石で加工したタヌキがお客様をお迎えします

タヌキが呪文を唱えると風が藤の花を運んできました

トンネルの入口ではタヌキの家族がひなたぼっこ

来待ストーン工房とミュージアムを連結する長さ65mの来待石トンネル

ひんやりとして神秘的な感じがするトンネル内

来待ストーンの採石場跡・石工(いしく)たちの職場がここにありました


館内では石仏から〜民家の灯篭やカマド、墓石に至るまで
多用途されている石工の姿を再現しています

ビデオ上映・矢を打ち込んで石を割る

ビデオ上映・ノミで石を削る

来待石を運搬する石工たち

来待石を割る、粉砕する

来待石を削る。道具を手入れをする

軟質で加工が容易な利点を持つ来待石は、1400万年前に形成された凝灰質砂岩です。
加工するのには機械は使わず、数種類のノミとゲンノウを駆使しするだけで仕上げてしまう、大胆かつ繊細な技法が古来より用いられてきました。
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1.定規で寸法を測る |
2.ツルハシで六角形に削る |
3.コンパスで測る |
4.ノミで削る |
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5.直角定規で角度を決める |
6.ハンマーで打つ |
7.コンパスで円を書く |
8.ハンマーで中心を打つ |
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9.ツルハシで掘る |
10.ハンマーで打つ |
11.ノミで側面を削る |
12.ノミで細工する |
おもな道具

来待石を削る道具一覧

体験工房:来待石の版にノミやカナズチで絵や文字を彫る事ができる


来待ストーンの近くには112体の磨崖仏(まがいぶつ)が、
直線距離で40〜50mはあろうかと思える来待石の岩盤に彫り込まれている。
これらは50cm前後の地蔵菩薩で、室町時代の作だと思われる。
来待ストーンは採石場跡に建てられており、この場所自体が石工たちの職場でもありました。切り立った岩壁に登り、矢と玄翁(げんのう)を駆使して石を運搬しやすい大きさに割る処から一連の作業はスタートして行きますが、その様相は館内のビデオで紹介されています。大自然の大岩を相手に矢を打ち込む姿は、まさに格闘そのもののように感じ取れて、時代の息吹が聞こえてくるようです。 |