仁風閣 宝隆院庭園 宝扇庵
仁風閣:宝隆院庭園(鳥取市指定名勝)文久3年(1863)は鳥取藩12代藩主、池田慶徳が11代藩主、池田慶栄夫人宝隆院を慰めるために造った回遊池泉式庭園です。久松山を背景とする庭園で、江戸時代に多数作られた大名庭(だいみょうにわ)系列にある典型で、庭園の西南隅には茶座敷 宝扇庵(ほうせんあん)があります。宝隆院庭園からはホワイトカラーの仁風閣を中心に、鳥取城跡、久松公園、モミジや桜、ミニ滝や錦鯉など自然が溢れています。
仁風閣=鳥取市東町2丁目・鳥取藩主池田家の居城、久松山の鳥取城跡前に建つ洋風建築物が国の重要文化財仁風閣です。明治40年(1907)5月に建築された仁風閣は池田家第14代当主、池田仲博侯爵が片山東熊工学士(赤坂離宮、京都国立博物館などの有名建築を設計した宮廷建築の第一人者)に設計依頼、橋本平蔵工学士が監督したルネッサンス様式の建物で、明治39年9月に着工してから、わずか8ヶ月間で完成させてしまう当時の技術力に感心させられます。ちなみに建築費は4万4千円と、市役所予算に匹敵する程の金額だったようです。現在の仁風閣周辺は桜、紅葉の名所として知られる久松公園になっています。




宝隆院庭園から見た仁風閣











宝隆院庭園:錦鯉が優雅に泳ぐ











宝隆院庭園:左奥が宝扇庵











宝隆院庭園の池に注ぐ滝











明治40年5月20日皇太子殿下お手植えの松

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